2014年7月4日金曜日

PC上でプリントへの書き込みでやってたことをする

あいさつ


僕は、howmで作ったデータをプリントアウトして、その余白に色々と書き込み、後でそれを元データに反映させる、という仕方で、文章の推敲をしている。





このプリントを、ボールペンを片手に読み、気になったところ、思い付いたことがあれば、それを余白に書き込む。それを数度繰り返し、その書き込みを元のデータに反映。書き込みをしたプリントは捨てる、ということをしている。


プリンタが壊れたことを機に、これをPC上だけで再現できないか、と考えた。


やってることの分析


ここでやっていることを分析すると、


  1. 文章を読むことによって、脆弱な箇所を見つけてチェック
  2. その箇所に関して思い付いたことをメモる
  3. それを元にして文章を作成する


の三段階。

まず、1~2回目は、脆弱な箇所をチェックしながら読む。このあたりがわかりにくいな、文章になってないな、というように。

こんなふうに、「書き直し」と書き込んだり


 「悪文」と書き込んだりして、脆弱だと判断した箇所がわかるようにしている。



これによって、どの箇所を直せばいいのかが明確になれば、次はその箇所について、思い付いたことを書く。そうして、後でその箇所を修正する文章を書くときの参考になるようにする。その脆弱な箇所に差し替える文章をすぐに作れそうだ、と判断したら、試しにそれを書いたりもしているようだ。

このときは適当に余白を利用。どの箇所についての書き込みかわかるように、線を伸ばして指示をしている。



文章化までのプロセス


なぜこの過程が必要かというと、

いきなり文章を訂正するのは難しい

からだ。そこで、文章を書くまでに、通常は頭の中で行っている作業を

  • 読んでいてわからない箇所へチェック
  • その箇所について思い付いたことを箇条書きに
  • その箇条書きを元にして文章を考える

みたいに、簡単な段階的作業に分割してしまう。この過程を、時間をおいて少しずつ行うことで、いつもは頭の中で一気にやるために大変な、「文章全体から脆弱な箇所を見つけ出し、新しい文章を作って差し替える」という複雑な作業の負担を軽減しているのではないか、と思うのだ。

PCでやるには


この分析があってるとしたら、普通にPCでも実行できそうですね。要は、脆弱な箇所をチェックし、アイデアを書き込む仕組みがあればいい。というわけでやってみる。PPxとCatMemoNoteを使います。

  • PPv→プリント
  • CatMemoNote→プリントの余白

という対応関係です。



CatMemoNoteへの書き込み過程


PPvで修正したい文章を表示。同時に、CatMemoNoteも起動させておく。そして、文章を読みながら、気になった箇所の見出しをCatMemoNoteに書き込んでいく。また、どう気になったか、気づいたことがあればそれを書き込んでもいい。

その箇所について、こういうことを書けばいいのかな、と思い付いたアイデアがあれば、それを箇条書きにする。また、この差し替えるための文章を思いつけばそれを書き込んでもいい。これを何度か繰り返し、一段落すれば、次はCatMemoNoteの書き込みを元に、元データに反映させる。

元データへの反映過程


CatMemoNoteを横に見ながら、不十分だとチェックされた箇所を、書き込まれたアイデアを元に修正していく。そこに書き込まれた文章で使えそうな文章があれば、それを挿入してもいい。

これを、 すべての書き込みに対して行う。もちろん、書いている途中で「これは別に反映させなくてもいいな」と判断した箇所は、反映させなくていい。


CatMemoNoteの記述方法


個々のメモは、切り取り線で区切る。また、その日初めてこの作業を行うときは、ショートカットキーで日付を入力する。



ちょっと前にした書き込みと、内容がかぶっていないかは気にしないでいい。かぶろうがかぶるまいが、思い付いたことがあればそのたびに、切り取り線で区切って書き込んでいく。



プリントの場合は、以前の書き込みが自然に参照できるので、ダブることが無い。この点はPC上でやる方法のデメリットなのかもしれない。

MoEのフォルダを流動的にする

メモの2区分


メモには

  • 短期的なもの
  • 長期的なもの

の2つがある。

短期的なものというのは、例えば何かに載せるために書いている文章や、今取り組んでいる課題をどう解決するかなどの、集中的に取り組んでいて、数日、数週間単位で何か成果を出したいもの。何かすぐに解決したい課題があれば、それについて思いつくことをとりあえず片っ端からメモに書き出す。何かを読んでそこでわかったことを書き出す。そしてそれらをまとめ、また何か課題が見つかればそれに関してメモを作って…という感じだ。

長期的なものというのは、例えばソフトウェアカスタマイズのように、特に急いで取り組む必要が無い、数ヶ月単位でメモを集め、活用するような性質をもったもの。例えば僕の場合は、何かの時に思い付いたらそのたびにメモに書き留めて、ある程度たまったらそれを参照して形にする、ということをしている。


短期的なメモの課題


この2つの種類のメモのうち、普段目にし、扱う機会が多いのは圧倒的に前者。だがこのとき、カテゴリーフォルダ(howm2)は不適当に働く。

ちなみに、カテゴリーフォルダはこのように、 フォルダ名=その中にあるファイルのカテゴリーになっていて、そのなかにメモを階層構造を作らずに保存している。






その1 ― いま取り組んでいる課題がわかりにくい



一つが、重要度での区別をつけられないということ。それゆえ、後で課題を再開するのに余計な手間がかかる。

このカテゴリーフォルダには、すべてのメモが時系列順に並んでいる。その中には、まとまった文章、頭を整理するために書きだしたメモ群、といったように、同じカテゴリーでも異なった種類のメモが雑多に混じっている。それゆえ、パッと見て、前回はどこまで考察を進めたのかだとか、次は何に取り組めばいいのかということが、判然としない場合が多い。

そこで、ビューアとタイトル表示とを利用、最近作ったメモから内容を順番に見ていくことによって、前回まで考察していたことを頭に呼び起こす作業をしている。できればこれを省略したい。


その2 ― 複数のテーマが混じっていて利用しにくい



あるテーマについて考えているとき、同じテーマについて過去に書いていたことを参照したい場合がある。しかし、このときカテゴリーフォルダという区分しか用意されていないので、すぐに必要なメモだけを抜き出す、ということができない。カテゴリーフォルダという区分は大雑把過ぎて利用できないのだ。

これまで、これを克服しようとして、カテゴリーフォルダ内にサブフォルダを作るだとか、あるいは関係するファイルのみをマスクするなどを試したが、うまく機能するところまではいかなかった。


カテゴリーフォルダという枠組みが悪いのではないか


これをどう見るかだが、扱っている対象が、短期的にしか価値を持たない情報であるのに、カテゴリーフォルダという、固定した枠組み内で処理しようとしたのが間違いだったのではないのか。このように総括する。

これを克服するには、カテゴリーフォルダという区分を廃し、「とりあえずフォルダを作る」 ということをして、そのフォルダを中心にメモを活用する仕組みを考えなければならない。


日時から自動でフォルダ名を決める


というわけで、現在時刻から自動で名付けたフォルダを基点にすることにする(仮のディレクトリ名を日時から自動で決める)。フォルダ作成時には、現在時刻から自動でつけたhowm形式のフォルダ名がデフォルトで入力されるようにする。これなら一々名前を考える必要もないし、名前が同フォルダの他のフォルダとかぶらないかを気にする必要もない。「とりあえずフォルダを作る」ということが可能になるのだ。

howmフォルダに、その時々でフォルダを作成。何か思いついたことがあれば、それをまとめてそのフォルダに内部に作成する。あるいはhowmフォルダにメモを作った後、このフォルダを作成してそこに移動する。



判別の必要があるときには、フォルダにコメントを付ければいい(参考:フォルダにコメントを付ける)。


こうすることで、その時々の必要に応じた細かな区分でメモをまとめることができる。「その2 ― 複数のテーマが混じっていて利用しにくい」という問題が解決するわけだ。

このまとまりは当然、時間が経てば理解不能になる期限付きのものではあるが、この用途であれば特に問題はない。



長期フォルダとの分離


短期的なメモについては、このようなしかたでhowmフォルダに保存。長期的なメモについては、今まで通りカテゴリーフォルダに保存するようにする。必要になれば、howmからhowm2へ該当するメモを移動する、というのは以前のとおり。

こうすることで、howmフォルダに行けば、今取り組んでいる短期的な課題がすぐにわかるわけだ。



メモを元にメモを作成したとき



それまでに書いたメモを元にしてメモを書くときには、新しい時系列フォルダを作成してそこに保存するようにする。


例えば「PC上で推敲」とコメントで名付けたフォルダがあり、そこにあるメモを一つのメモにまとめたいとする。その時は、新しくフォルダを作成し、その中にメモを新たに作成する。



②が古いフォルダ。①が新しいフォルダですね。両方共、同じコメントをつけるとわかりやすいかもしれない。

また、古いフォルダで反映されなかったメモも、新しいフォルダに移動する。そして今後、思い付いたことがあったとすれば、すべて新しく作ったフォルダに保存する。

これで、「その1 ― いま取り組んでいる課題がわかりにくい」という問題は解決するわけだ。一旦中断したあと、「PC上で推敲」の考察を再開したいときは、時系列逆順で上の方にある「PC上で推敲」フォルダを見ればいい。もし、その上で、それに関してそれ以前に書いていたメモを見返したいのであれば、一つ古いフォルダを参照すればいい。

また、このようにすることで、自動的に重要なファイル、今の自分の課題に関係したファイルのみを選別することができる。今までは一々、不要になったファイルをマークし、ゴミ箱フォルダに移動することで、フォルダの状態を保つ必要があった。これならその過程も省ける。上の方にあるフォルダが、自分の課題に関係したものである可能性が高いわけですね。howmフォルダにフォルダがたまってきたなら、そのときは古いフォルダを閲覧し、要不要を判断してからフォルダごとゴミ箱フォルダへ移動すればいい。